昨日は朝から首長たちを始めとした、大多数の人間がカガリのもとに新年の挨拶に訪れた。
今日と明日は休みだが、昨日はお祝い事ということもあり、カガリは普段パーティで飲む量より多い酒を飲まされていた。
急性アルコール中毒にでもならないかとハラハラしていたが、そこはここ数年でパーティ慣れした成果もあってか、上手くかわす術を覚えたらしく、『それほど飲んでないぞ』と軽快に笑っていた。
それでもヒールで歩く様はどこか覚束ない。
会場となっていた部屋を出て、人通りの少ない廊下に出たとき、有無を言わさず抱き上げれば『何するんだ!』と声は上がったが、抵抗は弱い。
直に感じる体温は普段より熱く、『どこがそれほど飲んでないんだ?』と問えば、言い逃れはできないと思ったが素直に『ごめん』と謝ってきた。
『これでも強くなったんだけどな』どの口が言うのか。やがて閉じられる瞼。
『全くどこが強くなったって言うんだ』今年もまた怒濤の一年となるだろう。
『おやすみカガリ。今年もよろしく』額に口付け、そっとベッドに横たえた。